バリー・レヴィンソン監督、ランディ・ニューマンが音楽を総括した1984年の映画「ナチュラル」はロバート・レッドフォードの演じる主人公ロイ・ハブスが「奇跡のルーキー」としてメジャーリーグで活躍する姿を描いた野球映画です。
ラストシーン、リーグ優勝をかけたファイナルゲームで、ワンダーボーイと名付けた自らのバットを折り、怪我を負った脇腹を抱えながらもロイ・ハブスはナイターゲームを照らすカクテルライトに向けてさよならホームランを打ち込みます。
ベースをまわるロイ・ハブスやチームメイト、歓喜に沸く観客達の頭上には、打球によって割れた照明の火花が、花火となってラストシーンを包み込み、とても幻想的なエンディングを迎えます。
今となってはとてもベターな結末ではありますが、野球映画として「さよならホームラン」で締めくくり、スポーツ映画をファンタジーのジャンルとして作り上げたその作品は、当時はとても革新的なものでした。
映画とはいえ、歴史上の中でも、最も美しいホームランの一つだと思います。

かつてTVCMが主戦場だった広告映像も、SNSの発達とともにあらゆる規模の映像表現が求められる時代となりました。
弊社の社員は、そんな嵐のような時代とともに映像に携わってきた者達です。
CMという最上品質の映像の求められる現場でスキルを磨き、時には映画、時にはMVなど、ジャンルや商品を問わず、ありとあらゆる映像表現を完成させてきた引き出しがあります。
どんな状況下でも、抜群のスキルをもった人間のパフォーマンスにより、一気に晴天へと導き出す。
そんなロイ・ハブスに習い、私たちは、映像という世界で数ある技法を巧みに操り、挑戦し、イノベーションを生み出していきます。
私たちと関わった人も、私たちの生み出した作品をみても、
ホームランを打った時のような感触を共に共感できるような、そんな会社でありたいと考えています。